スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

三隅花巡り「一本桜」

この前、ブログで佐々木桜を紹介しましたが、

三月末~四月上旬
三隅は桜の季節を迎えます。

IMG_16011.jpg
満開の佐々木桜


一本桜巡りはふたつの桜から、石見で最初に咲くという桜。国道九号線沿い、子落(こおとし)の佐々木桜(ささきざくら)。そして、石正美術館の中庭の枝垂れ桜。両方とも今が盛り(ちょっと過ぎ,でもまだまだ楽しめます)、花吹雪、花びらの絨毯をお楽しみください。

大平桜へ


IMG_16071.jpg
菜の花が三隅の春を告げます

IMG_16341.jpg
県道48号線を左折して、大平桜へ

国道9号線から県道48号線を美都方面に、三隅川沿いを上っていきます。菜の花、山桜、木蓮が目を楽しませてくれます。やがて石見西部広域農道が見えてきます。そこを左折すると、大平桜まで一本道。


IMG_16421.jpg
道路脇の林の中に三椏(和紙の原料)が自生しています

途中、木の間に三椏の黄色の花、まーるく放射状に咲く花は、自然の作り出した造形作品。

IMG_16461.jpg
三椏の花

大平桜の品種は「三隅大平桜」(学名:Prunus Ohiraensis Miyosi)。若芽は黄緑色で彼岸桜、枝葉の形状は山桜と両方の性格を併せ持った大変貴重な品種です。真っ白な花が特徴です。推定樹齢は約670年、幹廻りは6mを超えます。
IMG_16491.jpg
大平桜(3月24日)

所有者の大平富太郎さんの祖先が馬をつなぐ木として植え、室町時代から石見をひっそりと見守り続けてきました。
IMG_16501.jpg
大平桜 白い花弁が開き始めていました

大平桜は小林秀雄(1902-1983)が作家水上勉(1919-2004)と共に訪れたことでも知られています。

minakami.jpg
(中央)白髪が小林秀雄 一人はさんで(右)水上勉

小林秀雄は日本批評界の巨星。文学、音楽から東西の美術、そして本居宣長とその著作は多岐にわたりますが、鋭い眼差しは生涯変わることがありませんでした。また美を見つめ愛し続けました。そんな小林が全国の桜行脚を始めたのは還暦を過ぎた頃から、親しい友と毎年桜を巡る旅は小林の純粋な喜び。春が待ち遠しかったといいます。

4月6日(土)7日(日)に「大平桜祭り」が開かれます。詳しくは、浜田市観光協会三隅支部(el 0855-32-2104)までお問い合わせください。

翌週の4月14日(日)には 「井川の一本桜祭り」が開かれます。ここの田舎料理は絶品!一日ゆっくり過ごすこともお勧めです。詳しくは、浜田市観光協会三隅支部(el 0855-32-2104)までお問い合わせください。

井川桜には想い出があります。2004年4月ここを会場にして、石正美術館の石本正絵画教室が開かれました。この教室で石本先生が桜を描くのは初めて、樹の下に椅子を置き、桜を見上げて描かれました。「空と枝振りを描いているんや」好天に恵まれて、日差しの強い中、気持ちの良い木陰で、桜の素描が次々と生まれました。
IMG_16081.jpg
石本先生が見上げた井川桜の枝ぶりと空

IMG_16151.jpg
井川桜のつぼみ(3月24日)

当日、集落の人達が準備してくれたのが季節の食材で作られた田舎料理、参加者みんな、もちろん石本先生も大満足!もてなしの心に感激、感謝しました。

絵画教室の直前に盟友日本画家加山又造先生が亡くなりました。石本先生の追悼文を求め、東京から空路、日経新聞の編集委員が先生を訪ねて三隅まで来られました。記事の校了は教室開催中と、少しあわただしかったですが、加山先生との想い出が鮮やかに語られ、追悼の思いが深く伝わる紙面となりました。桜を愛し数々の名作を残した友。この教室で石本先生は桜を描きながら、亡き友のことを思い出していたのかも知れません。翌日の花吹雪も脳裏に焼き付いています。

三隅の桜巡りは石正美術館スタートがおすすめ!

IMG_19191.jpg
石正美術館の枝垂桜、回廊のベンチでのんびり

現在、本館・新館の展示室では「企画展 薫る花」が、ギャラリーでは美術館主催で「石見の一本桜展」が開催中です。

「薫る花」には初公開の椿の写生が展示されています。これが、不思議に、心惹かれる作品。

館長が昨年開かれた『我が友三上誠』展の打合せのため、京都のアトリエに先生を訪ねたときに、先生が「三上君の素描は素晴らしい。ずっと一目置いてきた。けれど、自分は自分のやり方でしか描けないんや」と引きずるようにして素描の大きな包みを持ってこられました。開いて見せてくれたのが大量の椿の素描。「これ、美術館に持って帰ってや」と言われ、館長は帰路これを担いで(訂正)抱えて帰りました。裏打ち額装が出来上がり、お披露目が今回の展覧会です。

鉛筆の写生は椿を見て行われていますが、彩色、花弁に付けられ朱は、アトリエに持ち帰り行われたようです。画面の朱の形とリズムが不思議で、新鮮で、今日的でもあり、空間があるような、ないような、不思議で美しく魅力的な画面です。素描は二点ありますが、この素描を見るだけでも、展覧会を見る価値有りです!

また、久しぶりに六曲一双の「舞妓」。竹林の七賢→竹林の七妍(「妍」美しい様)をモチーフに描いた屏風を間近に見ることが出来ます。画家の筆遣い、彩色、現在のサイズより大きく厚い金箔。舞妓の哀しみ、憂い、美しさ、左隻の華麗な舞妓。石本正の代表作の一つに出会えます。

著書「絵をかくよろこび」の表紙にもなった罌粟の素描。画家が愛し毎年通った京田辺市の天王の牡丹園の牡丹を描いた作品の数々。三隅の人が石本先生に西洋アザミをプレゼントしたのをきっかけに生まれた大作「薊」。見どころ満載の展覧会です。

天王の牡丹園の牡丹を描いた奥村美佳さんの作品は、同じモチーフでも画家によってこんなに、作品がかわるのだと言うことを教えてくれます。

ギャラリーの「石見の一本桜展」には、先述の石本先生の井川の一本桜を描いた素描が四点展示されています。三隅出身の洋画家寺戸恒晴先生の「明けの大平桜」や水墨、日本画、油彩、デザイン、写真が来場者を楽しませてくれます。

三隅の花巡り「一本桜」のスタートは石正美術館から!

IMG_19231.jpg
桜の花びらが

企画展「薫る花」とギャラリーの「石見の一本桜展」を見たら『三隅なんでもMAP』をもらって、一本桜を巡る旅のスタートです。

石正美術館では4月6日(土曜日)恒例の「しだれ桜コンサート」が開かれます。入場無料 詳しくはHP石正美術館ホームページをご覧ください。


旅の思い出を大切な人へ

石州和紙会館で、紙すき体験、桜の花びらを散らした葉書をつくり、大切な方に、故郷の便り、旅先からの手紙を書くこともできます。詳しくは石州和紙会館HPをご覧ください。


春は三隅で桜を巡る旅から始まります。
スポンサーサイト

Pagination

Trackback

Trackback URL

http://aoiiwami.blog.fc2.com/tb.php/28-0598f9d7

Comment

Post Your Comment

コメント:登録フォーム
公開設定

Utility

プロフィール

碧い石見の芸術祭

Author:碧い石見の芸術祭

島根県浜田市三隅町で開催している“碧い石見の芸術祭”の情報をお知らせします。

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。