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橋本弘安先生のワークショップが開催されました

2月27日(水)に石正美術館創作室で、日本画家橋本弘安先生のワークショップ《故郷の和紙に故郷の絵の具で、今の思いを描こう》が開かれ、卒業を前にした三隅中学校3年生が参加しました。

今回使用される絵の具は、石正美術館の平坂館長が町内各所から採取した石、土、砂鉄、貝殻、古いレンガ等を、橋本先生に送り、先生が自らそれらの素材を細かな粒子の絵の具にしました。描く紙は地元産三椏100%の石州和紙。石州和紙会館の工房で、石州半紙技術者会のメンバーが協力して漉きあげました。絵の具が滲まないようにするドーサがひかれた和紙です。

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(色見本・石州三椏紙)
左から、井野芦谷の砂鉄、大麻山山頂の赤土、芦谷たたら跡レンガ、古市場海岸レンガ


最初に橋本先生が「浜田市三隅の土・砂・石の色 ふるさとの色」と題して、スライドを使って、顔料(絵具)の成り立ちや、使用される絵具についてわかりやすく、解説されました。今回は、町内で採取した素材を絵具にしたもののほか、天然の岩絵の具 緑青(孔雀石・マラカイト)、水色(ラピスラズリ) 群青(アズライト)の三色も使うこと、この三色の原石はラッキーストーンであることなどを紹介されました。


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制作開始。

六つのグループに分かれ、思い思いに絵柄を描き込みました。自分の手形があったり、渦巻き文様があったり、三隅の素朴な色と天然岩絵具の青や緑が対比をなして、豊かな表情の作品がが生まれました。

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その後、和紙の葉書に同じ材料を使って描き、一人一人が今の思いを込めたメッセージカードを作りました。


共同制作した作品は5月に開館する浜田市立三隅図書館の閲覧テーブルに使用されます。お楽しみに!



橋本弘安先生監修の「日本画材料資料集」ホームページ→http://www.asahi-net.or.jp/~yv9k-hsmt/



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橋本弘安  はしもとこうあん
日本画家。昭和28年(1953年)大阪生まれ。東京藝術大学日本画専攻を卒業、伯父橋本明治に師事。昭和61年(1986年)より女子美術大学で日本画の教育・研究にあたり、現在は同校芸術学部長・教授。日展評議委員。平成2年(1990年)より、大半の顔料を天然物から自作で制作。岩絵の具研究の第一人者である。昭和61年に、伯父橋本明治の養子となり、本名は橋本信。雅号:弘安で作品を発表している。
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美術講座「須田国太郎と石見」が開催されました

このブログでも紹介しましたが、
2月23日(土)午後、石正美術館創作室で美術講座「須田国太郎と石見」が開催され、五十名を越える方々が受講されました。本講座は石本正先生が度々、須田国太郎の作品の素晴らしさについて、絵画教室などで語られ、その作品が、島根県立美術館で開催中の『須田国太郎展 没後50年に顧みる』(会期:~4月1日)で見ることが出来ること、また、益田市在住の洋画家寺井壽一(ひさかず)先生が、長年、須田国太郎の石見での足跡を調査されてきたことを、是非紹介したいとの思いで企画されました。

最初に、石正美術館の平坂常弘館長が、石本先生が講義でふれた作品を紹介しました。 
【エル・グレコ《復活》模写1921・《夏の朝》1933・《夏の午後》1933・《夏の夕》1933・《走鳥》1953】
また、戦後間もなく、石本先生が京都市立絵画専門学校専攻科に在学中、スケッチに出かけた岡崎の京都市立動物園で須田国太郎が描く姿を目撃したことなど、エピソードをまじえて石本正の須田への敬愛の思いを話しました。

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須田国太郎のエル・グレコ《復活》模写を紹介する平坂館長


次に、今回の展覧会の企画者の一人、島根県立石見美術館の左近充直美専門学芸員が、展覧会に五年の歳月を費やしたこと、この規模での須田国太郎展は今後十数年見ることが出来ないこと、自身が大好きな須田国太郎の展覧会を島根で開催することが出来た喜びをこめて、須田国太郎の人となりとその作品を展覧会の構成順に紹介されました。
美術史を専攻していた須田にとってスペインへの留学、プラド美術館での模写の重要性、息子さんから見た須田の家での制作の様子など、興味深い話しが沢山出てきました。今回の展覧会では須田のご子息寛氏の協力を得て、初公開されたスケッチも見どころの一つであることを知りました。企画者ならではのお話しの数々を聴くことが出来ました。

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須田国太郎展の企画を担当した左近充専門学芸員の話を熱心に聞く受講者


寺井壽一先生は、美大生の頃、初めて須田の代表作の一つ《法観寺塔婆》(1932)と出会ったこと。1963年に開催された遺作展で再認識。自身の制作でも明るかった画面が、だんだんと暗くなっていったことや、益田を訪れた須田国太郎に益田の洋画家が絵を教えた!という話を聞き、「いったい誰が教えたんだろう」と疑問を持ったことなどをきっかけに、石見での足跡を詳しく調査するようになったと話されました。

須田国太郎が石見を訪れるきっかけは、親交のあった山中徳次(元島根洋画会常任委員長・独立美術協会会員・県公立中学校教諭)が大きな役目をはたしていたことを紹介され、足跡をたどりながら、石見で描いた油彩やスケッチと現在のその場所の写真を比較し紹介されました。益田市鎌手大浜の風景、浜田市の城山からの松原湾の眺望を知る我々にとっては、石見を訪れた須田を身近に感じることが出来ました。また、須田が描いた風景が、今もほぼ変わらない姿で残っていることを知りました。寺井先生が収集した須田国太郎の文献(書籍、図録など)が会場に並び、講座後、皆さん興味深そうにページをめくっていました。

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益田市鎌手の大浜を描いた須田の《入江》を紹介する寺井先生


是非、多くの方に島根県立美術館で開催中の須田国太郎展に足を運んで頂き、直に作品と対面して頂きたいと思います。

ご多忙な中、講義を引き受けて頂いた左近充専門学芸員、寺井先生に心から感謝します。また、受講して頂いた皆さん本当にありがとうございました。

須田国太郎と石見 美術講座 開催

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美術講座「須田国太郎と石見」のお知らせ

●「石本正が愛した画家 須田国太郎」
 (石正美術館館長)平坂 常弘

●「須田国太郎-隠国(こもりく)の世界観-」
 (島根県立石見美術館専門学芸員)左近充 直美

●「石見を描いた須田国太郎について」
 (島根洋画会常任委員・益田東高等学校美術科常勤講師)寺井 壽一

平成25年2月23日(土)14:00~16:00
浜田市立石正美術館 創作室 入場無料

 日本画家石本正は洋画家須田国太郎(1891-1961)を深く敬愛してきました。その
作画姿勢の中に絵画の本質やありかたを感じ、事あるごとに須田の世界の素晴らし
さを語ります。

 益田市在住の寺井壽一先生は、長年、山陰を何度も訪れた須田国太郎と浜田、益田
の関係について独自に調査を進めてこられました。須田が描いた益田市鎌手大浜のス
ケッチなども収集されています。
 石正美術館平坂館長が石本の須田への思いを、寺井先生にはこれまでの調査につい
てお話しいただきます。

 また、本日から島根県立美術館で始まった「須田国太郎展 没後50年に顧みる」
 (会期:2月15日(金)~4月1日)
 の企画者のお一人である左近充直美専門学芸員には、今回の展覧会の見どころについてお話し頂きます。

 沢山の方の来場をお待ちしております。


主催:浜田市立石正美術館(お問い合わせ:0855-32-4388)
協力:島根県立石見美術館・芸術と文化のまちづくり事業実行委員会

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碧い石見の芸術祭

Author:碧い石見の芸術祭

島根県浜田市三隅町で開催している“碧い石見の芸術祭”の情報をお知らせします。

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